研究者・大学
中野 紀和
(教授)
大東文化大学 社会学部 社会学科
プロフィール
文化人類学との出会いは大学の講義。先生が活き活きと語る、日本とアフリカのフィールドの話に魅了されゼミに入る。大学院で選んだテーマは日本の都市の祭り。博士論文の完成まで10年以上にわたって同じフィールドにどっぷり浸る。祭りから見た地域社会の変容や文化創造、観光やジェンダー等を考える視点を養う。その後、これらの視点を活かして災害被災地の復興過程やブラジル・サンパウロにおけるストリートアート等の調査も行っている。「人」が好きで、他の人が素通りしてしまうことに目がいくようだ。
研究内容
大学で文化人類学に出会い、それまでとはまったく異なる角度から対象を捉えようとする視点に関心を持ちました。日本における祭りのフィールドワークから、災害被災地のフィールドワークへと展開しながら、人が何を大事にしているのか、大事なものを維持するためにどのような取り組みをしてきたのか考えています。そこには自分たちなりの納得のストーリーがあります。それを現場の論理のなかですくいあげたいと思っています。ブラジル・サンパウロではストリートアートの調査も行っています。日本とブラジルにおけるストリートアートの受け止め方の違いを考察する等、日本を相対化してみることを意識しています。
経歴
1999 萩国際大学国際情報学部専任講師(現、至誠館大学)
2003 萩国際大学国際情報学部助教授
2005 大東文化大学経営学部助教授(2007准教授に呼称変更)
2010 大東文化大学経営学部教授
2015-2016 ブリティッシュ・コロンビア大学人類学科(カナダ)にて長期海外研究
2018 大東文化大学社会学部教授
2022-2023 大東文化大学社会学部社会学科学科主任
2023 大東文化大学副学長
主な実績
【単編著】 中野紀和(2007)『小倉祗園太鼓の都市人類学-記憶・場所・身体―』古今書院。 【共編著】 中野紀和(2021)「イエの維持とムラの存続」中込睦子・中野紀和・中野泰編著『現代家族のリアル-モデルなき時代の選択肢』ミネルヴァ書房 pp.148-166。 中野紀和(2020)「震災後の新たな生活空間を生きる 宮城県牡鹿郡女川町鷲神地区の獅子振りと神社例大祭の現在」和崎春日編『響きあうフィールド 躍動する世界』刀水書房 pp.73-89。 中野紀和(2020)「第12章 ライフ・ストーリーと民俗学」岩本通弥編著『方法としての〈語り〉-民俗学をこえて』ミネルヴァ書房 pp.313-331。 中野紀和(2020)「社会変容と民俗」小川直之・新谷尚紀編『講座日本民俗学-方法と課題―』朝倉書店 pp.138-151。 中野紀和(2017)「過去の災害被災地に学ぶ-福岡県西方沖地震の玄界島と長野県北部地震の栄村小滝集落の復興過程-」『法学研究』第90巻1号 慶応義塾大学法学研究会 pp.283-305。 中野紀和(2017)「フィールドに出会う、フィールドで考える-自文化と異文化の往還-」高城玲編著『大学生のための異文化・国際理解-差異と多様性への誘い-』丸善出版 pp.17-29。 中野紀和(2015)「第1章 身体を装う」市川秀之・中野紀和・篠原徹・常光徹・福田アジオ編『はじめて学ぶ民俗学』ミネルヴァ書房 pp.4-11。 中野紀和(2015)「ストリートを彩る-ブラジル・サンパウロにおける第一世代グラフィティ・ライターの実践-」鈴木正崇編『森羅万象のささやき』風響社 pp.347-363。 中野紀和(2012)「ブラジル日本移民百周年記念行事にみる文化創造-サンパウロ市におけるグラフィッチと新世代日系ブラジル人の交わりから-」根川幸男編『トランスナショナルな「日系人」の教育・言語・文化-過去から未来に向かって-』明石書店 pp.204-216。他 1996年に「都市祭礼における有志チームの発生と機能-その考現学的研究-」で日本生活学会研究奨励賞受賞。 【社会活動】文部科学省大学設置・学校法人審議会大学設置分科会、文学専門委員会委員(2011年4月~2014年3月)。板橋区立郷土資料館運営協議会委員。文化庁文化審議会専門委員(文化財分科会)。
