研究者・大学
樫村 雅章
(教授)
尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科
- 所属
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尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科
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- 専門分野
- デジタル書物学、情報処理技術の芸術分野への応用
- 研究テーマ・内容
- 貴重書のデジタル化手法、初期印刷本の書誌学的研究や芸術作品制作への情報処理技術の応用
プロフィール
子供のころから物の仕組みを考えるのが好きで、中学生のときに大型計算機やマイコンに出会ってプログラミングが得意になり、大学では高度なプログラミングを必要とする画像処理の分野に進んで研究者を目指しました。慶應義塾大学HUMIプロジェクトには、当初は画像処理の技術者として参加しましたが、工作や写真撮影が好きだったこともあって、次第に貴重書をデジタル化する方法の研究に取り組むようになり、世界で最も多くグーテンベルク聖書のデジタル化に関わりました。尚美学園大学には16世紀に制作された大きな楽譜の写本があり、そのデジタル化を計画しています。
学生指導では、まずいまの自分の力だけで考えて、簡単に仮説を立てたり自分なりの答えをまとめてみたりすることを推奨しています。そして、調べてわかったことをただ知識として頭に入れていくのではなく、実際に自分で試したり経験したりしてみることを重視しています。
研究内容
貴重書のデジタル化に関する研究では、独自に開発したブック・クレイドル(本の支持台)を用いた大型の洋書のデジタル撮影の手法を確立し、5カ国9所蔵機関の計19冊のグーテンベルク聖書のデジタル化を実現しました。また、一般的な撮影機器による高品質な貴重書撮影の方法についての検討を行っています。
デジタル書物学分野の研究として、初期印刷本(活版印刷術の黎明期に制作された書物)に使用されている活字分類などの書誌学的な研究へのAIなどの情報処理技術の応用に取り組んでいます。
4年生のゼミ(卒業研究/卒業制作)では、感性情報処理の技術を応用したアート作品の制作や、マルチメディアとIoTの技術を活用した小型の実用システムの制作、最新のデジタルツールを積極的に利用した作品制作手法についての研究を伴う制作、ゲームやSNSに関する調査に基づいた研究などの指導を行っています。
経歴
1997年03月-2001年04月 慶應義塾大学HUMIプロジェクト・研究員
2000年09月-2004年11月 慶應義塾大学附属研究所斯道文庫・特別研究助手
2001年05月-2010年03月 慶應義塾大学HUMIプロジェクト・テクニカル・ディレクター兼マネージャー
2004年12月-2006年09月 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構・特別研究助教授
2006年10月-2010年03月 慶應義塾新教育組織創造支援室・室長付(助教授待遇)
2010年04月・現在 慶應義塾大学文学部・講師(非常勤)
2012年04月-2022年03月 尚美学園大学芸術情報学部・准教授
2022年04月・現在 尚美学園大学芸術情報学部・教授
主な実績
論文:
樫村雅章(2010)「高品質な貴重書デジタルファクシミリの制作」『日本写真学会誌』第73巻第1号、pp.6-11.
樫村雅章(2022)「貴重書について」『尚美学園大学芸術情報研究』第34号、pp.33-43.
書籍:
樫村雅章(2010)『貴重書デジタルアーカイブの実践技法―HUMIプロジェクトの実例に学ぶ』慶應義塾大学出版会.
樫村雅章他(2023)『入門マルチメディア[第二版]』画像情報教育振興協会(CG-ARTS).
樫村雅章他(2024)『実践マルチメディア[第二版]』画像情報教育振興協会(CG-ARTS).
受賞歴:
2007年第32回情報科学技術協会賞 研究発表賞
社会貢献活動:
公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS) 協会委員
川越市立図書館協議会 会長
川越市立教育振興基本計画審議会 委員
