研究者・大学
岩本 裕子
(教授)
浦和大学 社会学部 現代社会学科
プロフィール
学部(新5000円札の顔となった津田梅子先生創設の女子大学)卒業後9年目に、二人の子どもたち(息子7歳、娘3歳)を抱えて大学院(西洋史)へ進学。卒業論文(英語)執筆の楽しさを忘れられず、大学院では日本語で修士論文を書くことを目的に、進学するために独学を続けた。結婚・子育てを経験した後の大学院進学だったので、その経験が生かせるように、アメリカ史の中でも女性史を選択した。1980年代半ばに、日本で食指が動くテーマはなく、聞き書き書『塩を食う女たち』を読んで、黒人女性に出会った。研究者としてのテーマは、それ以降一貫してアメリカ黒人女性史であり続けた。
津田塾大学学芸学部英文学科入学
津田塾大学学芸学部英文学科(アメリカ研究コース)卒業
立教大学大学院文学研究科史学専攻博士課程前期課程入学西洋史(アメリカ史)専攻
立教大学大学院文学研究科史学専攻博士課程前期課程修了
ハワード大学(合衆国ワシントンDC)招聘研究員
立教大学大学院比較文明学専攻博士(比較文明学)取得
2012年度フルブライト研究者対象留学試験合格(本務校事情で留学辞退)
研究内容
プロフィールで説明したように、アメリカ黒人女性史を研究テーマとして40年間研究を続けてきた。大学院で修士論文執筆中に、前任校(東京女子大学)から研究助手の内定をもらい、研究者であると同時に教育者になることが同時進行する暮らしが始まった。英語を教えることで始まった大学教壇では、アメリカ史やアメリカ文化を講義する段階で、歴史は「暗記」だと誤解しつつ、映画に興味を示す彼ら(女子大が多かったので彼女ら)の興味に合わせるうちに、映画やドキュメンタリーを題材にして講義を展開することになった。その産物として映画を使ってアメリカの歴史と文化を論じる『スクリーンで旅するアメリカ』に結実した。その後に2冊、やはり映画を題材にした単著を執筆して、この3冊で博士(比較文明学)学位を取得した。大学教員は、研究と教育が表裏一体だということを、実践してきた40年間の大学教員生活であった。
経歴
東京女子大学現代文化学部地域文化学科研究助手
浦和短期大学英語科専任講師、助教授、短期大学部英語コミュニケーション科教授
最後の学科長として廃科後に浦和大学こども学部教授
学内移籍して浦和大学社会学部現代社会学科教授
主な実績
【単著】『今、問い続けるということ:多文化共生への歴史理解』(メタ・ブレーン、2020年)・『物語アメリカ黒人女性史(1619-2013):絶望から希望へ』(明石書店、2013年)・『語り継ぐ黒人女性』(メタ・ブレーン、2010年)・『スクリーンに投影されるアメリカ』(メタ・ブレーン、2003年)・『スクリーンに見る黒人女性』(メタ・ブレーン、1999年)・『スクリーンで旅するアメリカ』(メタ・ブレーン、1998年、2002年重版)・『アメリカ黒人女性の歴史 二〇世記初頭にみる「ウーマニスト」への軌跡』(明石書店、1997年、2000年重版)
【編共著】『自由と解放を求める人々:アメリカ黒人の闘争と多面的な連携の歴史』(彩流社、2021年)←科学研究費B代表(2017年~2020年)を務めた成果
【共著】多数あり。『増補新版 アメリカ大統領物語』(2017年、新書館)は、猿谷要編者逝去のため、増補改訂版出版にあたって編集、増補箇所の執筆を担当。
【論文】無数にあるので、いくつか外部で引用されたものを列挙する。 サンボ議論にみる黒人差別ー大学生の調査を手掛かりにー 東京女子大学紀要論集 41(2), 133-157 (1991);「アメリカ黒人音楽の源流をたどる」, 立教アメリカン・スタディーズ, 2003年;「アメリカ黒人音楽の源流をたどる」『立教アメリカン・スタディーズ,』2003年;「ビリー・ホリデイという「表現媒体」解釈 映像・演劇を中心に」『浦和論叢』,(68),1-29 など、など。
